【カウンセリングとインターネット上の怪しい話について】カウンセラーの信頼性にまつわる雑談
はじめに
さて、いきなりですが、みなさんはカウンセリングって何だと思いますか?Wikipediaでカウンセリングについて調べてみると、広義には「様々な分野における種々の専門的相談援助行為」のことと書かれています。そして今回考えてみようと思うのは狭義のカウンセリング、つまり「精神心理的な相談援助、すなわち心理カウンセリング」についてです。
カウンセリングはアドバイスとは違って、原則的には相談に来る人(以下、クライエント)に対して、いきなり明確な解決策を提示することは少ないです。そもそもインターネットが発達したこのご時世なので、明確な解決策があるような話についての相談は少ないとも言えます。多くの場合、カウンセリングではクライエントがカウンセラーに自分自身が現在抱えている問題について話す中で、「新しい理解や洞察」、つまり「抱えている問題へのある種の気づきを自発的に得ること」を大切にしていて、カウンセリング終結時に「問題に対して自分自身で向き合えるようになること」が一つの目標ないしは目的であり、またそうなっていけるように少しお手伝いすることがカウンセラーの役目です。
しかし、クライエントが抱えている問題の性質やクライエントが置かれている環境、あるいは臨床的な状態(精神疾患や発達障害、その他の精神に影響を与える疾患など)によっては前述した原則通りではないこともあります。また、以前の記事でもお話しましたが「日本では、診察や診断などは医師のみに許されている行為」なので、カウンセラーが診断を行うことはできません。時々、「以前に行っていたカウンセラーに診断されたと言う話」や「診断書を書いてもらえますか?」という話が出てくることがありますが、私は医師ではないので、そのような資格はありません。余談ですが、「普通のカウンセラー」が診断することは日本の法律上あり得ませんが(なのに診断するカウンセラーがいるようです)、例外として「カウンセラーが医師免許を持っている場合」があり、その場合は診断されることがあり得ます。
少し脱線してしまったので本題に戻ります。日本ではカウンセラーと名乗ることやカウンセリング業をするにあたって特別な資格は必要ありません。そのため様々な資格が乱立しています。しかし、一般的に医療機関や公的機関でカウンセラーとして働くためには臨床心理士か公認心理師の資格が必須になっています。無資格やその他の民間資格の方が必ずしも悪いカウンセラーとも限りませんし、臨床心理士や公認心理師の有資格者が必ずしも優れたカウンセラーとは言い切れませんが(私がヤブじゃないことを祈りたい💦)、臨床心理士や公認心理師の有資格者は一定レベルの知識と臨床経験を持っている可能性が高いです。
終わりに
このブログを立ち上げる時に、Twitterアカウントを開設したところ、たくさんのカウンセリング関係者っぽい方からDMが送られてきました。私自身が、Twitterがオススメするアカウントをまとめてフォローしたせいだと思いますが、DMの内容は「集客ビジネス的なもの」や「情報商材的なもの」、「資格商法的なもの」への勧誘DMが多かったです。中には「この資格を取ってカウンセラーを始めませんか的なDM」があったので驚きました・・・「私は一応、現役でカウンセラーやっています」と言おうと思ったのですが・・・やめておきました。
PS
Twitterの方で様々な方を勝手にフォローしてしまいました。もしも、不快な気持ちにさせてしまっていたら、この場を借りてお詫び申し上げます。
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