【正月鬱の話】暴飲暴食、睡眠不足と生物・心理・社会モデル

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良い年末年始を過ごしましたか?

はじめに
 みなさん、こんにちは。カウンセラーNです。年末年始のお休みも終わり、そろそろ仕事や学校が始まる頃かと思います。さて、みなさんは正月鬱って聞いたことがありますか?正月鬱とは読んで字の如く、年末年始のこの時期に抑鬱感が強くなることを言います。


 人間の気分の不調には様々な要因があると考えられていて(多因子説)、さらにその人を取り巻く複数の要因がそれぞれの要因にも相互に影響すると考えられています。要するに、単純には解明できないような「複雑な要因」の組み合わせによって気分あるいは精神状態が作られているわけです。このような「複雑な要因」を生物学的要因、心理学的要因、社会的要因の三つに分類する考え方があり、この考え方は「生物・心理・社会モデル」と呼ばれています。そのまんまやんけとツッコミたくなるネーミングですが、1977年に内科医であり精神科医でもあるジョージ・L・エンゲルが提唱した考え方で、現代においても精神疾患を考える際に使われている有力なモデルの一つになっています。


 社会的要因や心理的要因というのは非常にわかり易い要因で、「休みが終わって仕事や学校が始まる」、「休み明けにテストがある」「嫌いな上司の顔を見る」みたいな要因は言うまでもなくストレスフルな要因です。さらにこのコロナ禍で休み期間中に家で過ごす時間が長くて、毎日喧嘩をして過ごしていたりすると最悪です。


 逆に楽しく過ごしていた方も、「楽しい時間が終わって大変な日常が始まる」と感じることがストレスになったりもします(どっちに転んでもストレス?)。さらには、「年末年始を楽しく過ごす」、つまり「不規則な生活と暴飲暴食」も実は生物としての人の脳に大きな影響を与えています。ちなみに「不規則な生活と暴飲暴食」は、生物学的な脳の個性、遺伝子、体質、年齢などによっても影響の受け方に差があります。例えば睡眠に必要な時間、胃腸の強さ、アルコールへの耐性などが人によって結構違うみたいな感じです。


 そして、こんな時に一番大切なのは・・・


もちろん「カウンセリング」


ではなく、まずは普段の生活に戻れるように規則正しい生活リズムを取り戻すことです。特に睡眠不足は甘く見られがちですが、思っている以上に心身への影響が大きいものです。また、胃腸がお疲れの方は、のんびりと「七草粥」でも食べて、再始動の準備をするのもおすすめですよ。


こんなのを使うと簡単に七草粥が作れますね。



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