第2回 『愛され沼へようこそ!』無意識にやってる「人が離れる行動」を科学で解明&改善プロジェクト 

 


【第2回】すべての元凶はコレ!あなたの人間関係を支配する「心のOS」の正体とは?

  第1回で自分のクセに気づいてしまったあなた、ようこそ。今日は「なんで私ってこうなの!?」の根本原因、心理学でいう「愛着スタイル」についてお話しします。

 難しく聞こえますが、要は「人間関係のOS」みたいなもの。子供の頃にインストールされた基本的にシステムが、大人になっても無意識にあなたの言動をコントロールしているんです。Windows 95のままアップデートしてないPC、想像してください。わかりにくければ、2007年に発売された初代iPhoneを使い続けている感じです。まぁ、フリーズしたり、対応していないアプリがあったりと色々不具合が起きるわけです(謎)

そんなあなたのOSは次のどれに近いですか?

  • 安定型OS: 最新スペック。サクサク動く。人といるのも一人のも快適。信頼と自立のバランスが神。

  • 不安型OS: メモリ不足。常に「相手は私のこと好き?」と確認しないとフリーズしがち。「重い」と言われるのはこのタイプ。

  • 回避型OS: 超強力なウイルス対策ソフト搭載。親密さという名のウイルスを全力でブロック!「一人が楽」が口癖。

  • 恐れ・回避型OS: 不安定な自作OS。「近寄りたい…でも怖い!」とアクセルとブレーキを同時に踏んでしまい、周りを混乱させる天才。

 でも大丈夫!このOS、アップデート可能なんです。次回は、このOSの上で動いている重要なアプリ、「自己肯定感」と「EQ」について解説します!

【おまけコラム】ペットとの関係にも表れる?あなたの「愛着スタイル」

 実は、人間関係のOSである「愛着スタイル」は、人間相手だけでなく、大切なペットとの関係にも現れると言われています。あなたの愛犬や愛猫への接し方を思い返してみてください。そこに、あなたの対人関係のヒントが隠されているかもしれません。

 安定型の飼い主は、ペットとの間に程よい距離感を保ちます。ベタベタしすぎず、かといって突き放すこともなく、ペットが安心して過ごせる環境を提供します。ペットが自立して遊んでいる時も温かく見守り、甘えてきた時には愛情をもって応えることができるでしょう。

 不安型の飼い主は、ペットを過剰に可愛がり、常に自分のそばに置きたがる傾向があるかもしれません。「この子は私がいなきゃダメなんだから!」と過保護になったり、少し離れただけで「嫌われたかも…」と不安になったり。ペットの一挙手一投足に感情が大きく揺さぶられがちです。

 一方、回避型の飼い主は、ペットとは少しドライな関係を好むかもしれません。お世話はきちんとしますが、感情的なベタベタは苦手。ペットが甘えてきても、どこか冷静に対応したり、自分の時間を優先したりすることが多いでしょう。

 もちろんこれは科学的な分類ではありませんが、ペットという「100%自分を受け入れてくれる存在」に対して、自分がどう振る舞うかを見てみると、人間関係での無意識のクセに気づく面白いきっかけになりますよ。


「本記事は、公開されている情報や報告書を参考にしつつも、筆者の個人的な見解や解釈を交えて構成しています。査読を受けた学術論文ではありませんので、学術的なエビデンスとしての利用はお控えいただけますようお願いいたします。」
【監修:Nカウンセリングオフィス

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