第3回 『愛され沼へようこそ!』無意識にやってる「人が離れる行動」を科学で解明&改善プロジェクト 

 


【第3回】「プライド」は脆いガラスの鎧、「自己肯定感」は折れないしなやかな心。愛されメンタルの作り方

  心のOSがわかったところで、次は超重要なアプリの話。それが近年のキラーワードNo.1(当社調べ)「自己肯定感」です。

「自己肯定感」は「プライドが高い」と混同されがちですが、全くの別物!

  • プライド: 他人と比べて勝つことで得られる、脆いガラスの鎧。自慢話やマウントは、このガラスの鎧が割れてしまうのを恐れている証拠。

  • 自己肯定感: 他人と比べず「まあ、こんな自分もアリっしょ」と思える、体幹の筋肉や背骨。竹のように押されればしなるけれど、しなやかで折れない。

 自己肯定感が低いと、例えば他人の評価という名のスマホ通知に一喜一憂する人生になります。逆に高い人は、自分軸という名のGPSを持っているので、どこでも道に迷わず自分らしくいられます。

 そして、この自己肯定感を支えるもう一つの力が「EQ(感情知能)」。自分の感情を理解し、相手の気持ちを察する能力です。これは生まれつきの才能じゃなく、筋トレみたいに鍛えられます!以下のコラムでは、このEQ爆上げ方法(!?)を徹底解剖します!


【おまけコラム】EQの筋トレ!今すぐできる「感情の解像度」を上げる方法

 「なんかモヤモヤする」「めっちゃムカつく!」私たちはつい、自分の感情を大きな言葉でざっくりと捉えがちです。しかし、EQが高い人は、この感情をもっと細かく、解像度の高い言葉で理解しています。これが「感情の粒度(Emotional Granularity)」と呼ばれる能力です。

 例えば、「ムカつく!」という感情。「ムカつく!」はおそらく背景にネガティブな感情があることが多いでしょう。その解像度を上げてみると、それは「期待を裏切られてがっかりした」のかもしれないし、「軽んじられて悔しい」のかもしれないし、「自分のテリトリーを侵されて不快だ」のかもしれません。余談ですが、最近だと「ヤバい!」が「ヤバいです(謎)」。「ヤバい!」は背景にネガティブでもポジティブでも、例えば、怒り、驚き、喜び、悲しみetc.様々な感情が入り混じりやすい言葉ですね。

 本題に戻りますが、なぜこれが重要なのでしょうか?それは、感情の正体が分かれば、対処法も明確になりやすいからです。「がっかり」ならその期待値を調整すればいいし、「悔しい」なら次に見返すためのエネルギーに変えればいい。ざっくり「ムカつく!」のままでは、ただ感情に振り回されるだけです。しかも、心理的な困りごとというのは、あえて対処しなくても、自分の気持ちに気が付けるだけで随分と軽くなることが多いのです。

 今日からできる簡単なトレーニングは「感情ジャーナリング」です。寝る前に、「今日、心が動いたのはどんな時だった?」「その時、具体的にどんな気持ちだった?」と自分に問いかけ、感情に名前をつけてみましょう。「嬉しい」だけでなく「誇らしい」「安堵した」「ワクワクした」など。この語彙が増えるほど、あなたは自分の感情の達人になり、より賢明な行動が取れるようになります。



「本記事は、公開されている情報や報告書を参考にしつつも、筆者の個人的な見解や解釈を交えて構成しています。査読を受けた学術論文ではありませんので、学術的なエビデンスとしての利用はお控えいただけますようお願いいたします。」

【監修:Nカウンセリングオフィス

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